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【2006年9月4日号】
 
 
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第256回:バイクボード(Bikeboard)

  カリフォルニア州に住むジョン・イアヴァロンが、ちょっと変なスポーツグッズを考案した。それは、自転車のような車輪とハンドルを持つスクーターだ。彼はその製品のプロトタイプを自分でつくり、様々なメーカーを渡り歩いて説明した。が、彼のアイデアを買う企業はなかった。彼の製品を見た途端、どの企業も「これは大量生産できないから」と断ったのだ。それでもジョンは諦めず、最後に出会ったのが、素人が考案したアイデアを実際の商品として発売するための様々な準備やメーカーへの売込みを行うダビソン・デザイン&デベロップメント社(Davison Design & Development, Inc.)だった。ここで彼の発明品はようやく陽の目を見た。ジョンが考案した製品は、「バイクボード(Bikeboard)」と名付け、発売された。バイクボードは、スクーター、自転車、サーフィン、スケートボードをミックスしたような製品である。

 前部はまるで自転車のよう。後部にはスケートボード状のボードがあり、スケートボードのトラックが使われている。スクーターのように蹴って走るが、スケートボードやサーフィンのようにカービングが効き、さらにはBMXバイクのように曲乗りができる。

 スクーター「みたいな」、あるいはスケートボード「みたいな」スポーツグッズは他にいくつもある。それらの製品とこのバイクボードが最も大きく異なるのは、自転車のフォークとハンドルをスケートボードにつなげたフレームデザインだ。体重をかけた足をほんの少し傾けるだけでボードはそちらの方に傾くから、カービングのキレが良い。

 バイクボードには、「クルーザー(Cruiser)」「フリースタイル(Freestyle)」「ミニ(Mini)」「タイク(Tyke)」の4種類が揃っている。3才以上の子供を対象にしたタイクはバイクボード入門編。重心が低くフレームは太い。安全性と楽しさの両方を持ち合わせた製品だ。ミニは、フリースタイルを乗るには自信がないが、タイクは卒業した7〜10才の子供が対象。ボディは若干小さめながら、ラジカルな動きとカービングはできるように設計されている。ボードスポーツに関心を持ちこれからカービングを勉強したいという子供には最適だ。ミニを乗りこなすことによって自然に適切な足の置き方とバランスを学べる。

 以下の上級2種はいずれも10才以上が対象だ。クルーザーには、1970年代に流行った自転車「スティングレイ」を思い起こさせるレトロなエイプハンガーを使用。カービングするときに流れるような動きをする特殊なトラックを採用しており、足で体重移動をするだけでバイクボード全体がそちらの方を向く。安定性がよくリラックスした乗りが追及できる。またフリースタイルは、BMXやスケートボードの熱心なファンを対象にした曲乗りのための製品だ。カービングが自在なのはクルーザーと同じだが、BMXバイクの車輪にはペグが付き、ハンドルは360度回転する。

 商品化までにだいぶ手間がかかったバイクボードだが、実際に発売してみたら子供達からの反応は上々。しかも、米工業デザイナーズ協会(IDSA)が毎年「ビジネスウィーク」誌とタイアップして優れたデザインを選ぶIDEA賞で、2006年コンシューマー・プロダクツ部門のブロンズメダルを獲得し、デザイン的にも高く評価された。バイクボードは現在、FAOシュワルツを初めとして、全米のトイストアやスポーツグッズ店で発売されている(日本未発売)。価格はクルーザーが$119.99、Freestyleが$129.99、ミニが$79.99、タイクが$69.99。

リンク先
http://www.thebikeboard.com

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